塩野義製薬と連携し、ケニアにおける薬剤耐性菌(AMR)診断インフラを構築 -- 経済産業省事業として採択

株式会社Connect Afya(本社: 兵庫県たつの市、代表取締役: 嶋田庸一)は、塩野義製薬株式会社と連携し、ケニア共和国における薬剤耐性菌(AMR)の診断体制構築プロジェクトを開始しました。本プロジェクトは経済産業省の補助事業として採択されています。

背景: 薬剤耐性菌(AMR)の脅威

薬剤耐性菌(AMR)は、既存の抗菌薬が効かなくなる現象です。世界保健機関(WHO)は、AMRを人類の健康に対する最大の脅威の一つと位置づけています。特にサブサハラアフリカでは、AMRによる死亡者数が世界で最も多い一方、耐性菌を正確に同定できる診断インフラが不足しています。

ケニアでも状況は深刻です。多くの医療施設では、原因菌を特定せずに広域抗菌薬を処方する「経験的治療」が一般的で、これがさらなる耐性菌の発生を招く悪循環に陥っています。

プロジェクトの内容

本プロジェクトでは、塩野義製薬が開発した新規抗菌薬セフィデロコルのケニアにおける導入を支援するため、Connect Afyaのナイロビ自社ラボにAMR診断体制を構築します。

  • ケニアの医療機関における抗菌薬使用実態のベースライン調査
  • AMR原因菌の同定・感受性試験を実施できる検査体制の整備
  • 医療従事者向けのAMR診断トレーニングプログラムの実施
  • 日本発の抗菌薬・衛生用品の適正使用に向けたDX活用の検討

本事業には4者間のMOU(基本合意書)が締結されており、経済産業省の「ケニア共和国の医療機関における日本発抗菌薬・衛生用品の適正使用に向けたDX活用調査事業」として採択されました。

Connect Afyaの役割

Connect Afyaは、ケニア・ナイロビでKENAS認定(ISO 15189)を取得した臨床検査ラボを運営しています。次世代シーケンサー(Illumina NextSeq 1000)を含む先端機器を備え、ルーチン検査から分子診断・ゲノム解析までを一貫して実施できる体制を持っています。

本プロジェクトでは、この検査インフラを活用し、AMRの診断から疫学データの収集・分析までを担います。

今後の展開

ベースライン調査の結果を踏まえ、ケニア国内の複数医療施設へのAMR診断体制の展開を計画しています。将来的には、東アフリカ地域におけるAMRサーベイランスの拠点としての機能を目指します。

会社概要

株式会社Connect Afya / 所在地: 兵庫県たつの市揖保町栄78-1 / 代表取締役: 嶋田庸一 / 設立: 2018年2月 / 事業内容: 臨床検査ラボ運営、医療機器・試薬卸、クリニック運営(ケニア・ナイロビ) / ケニア子会社: CA MEDLYNKS (Medlynks By Connect Afya Medical Centre Ltd.)

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